『日雇い労働』を出たり入ったり10数年やっておりました。

そのほとんどが『金を貰ってもやりたくない仕事』

工場廃液。糞尿。ゲロ。油。わけあり物件。

・・・・・そして人間の片付けもする。


「うわっ・・・人間!?」


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当時、私はまだ中学生。家が貧しく。複雑な家庭環境。
学校にすら行かず、日雇いで日銭を稼いで暮らしていた。


あれは炎天下の閉所作業。
35度を超えるような酷暑日だった。

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激熱


薄暗い場所で触れた異様な感触に
ビックリして思わず声が出た。

恐らく暑さで倒れた作業員に違いないが、
一体どのくらいの間倒れていたのか?


「あっ・・あのぉ・・・?」
呼びかけても反応が無い。

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まさか・・・・まさか・・・


血の気がサーッと引いていくのがわかる。
ダラダラと流れる汗がピタッと止まった。


(ここから出さなくちゃ!!)


急いで彼の作業着をグッと掴んで
高熱を放つ機械からズルズルと引きずり出した。


(とんでもない現場にきてしまった)




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ずるずる・・・・・


一体ここは何度なんだ?
恐らく40度近いハズだ。


日雇いの現場に人権はない。
体調を気遣っててる人もいない。
ろくな装備もない劣悪な環境。

こうして誰かが倒れるのは日常茶飯事だ。

私も・・・・意識がハッキリしない。前後の記憶が無い。
少しの・・・・意識がぽーんと飛んでいたようだ。

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あつぃい


そりゃ誰だって気分も悪くなるさ・・

そして引きずり出して名前を呼ぼうとして・・
・・・・・ハッとおかしいことに気が付いた。


「あれ・・・誰だこの人?」

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